画像名

アスペルガー症候群ってご存じですか?

ちょっと空気読めない系の人を「あいつ、アスペじゃね?」なんて言うのは全然珍しくないですから、世の中の認知度もそこそこ高いのではないかと思います。

ちょっと不思議でとても興味深いアスペルガー症候群と、そのアスペをお持ちの有名人・芸能人は誰がいるのかまとめてみました。



スポンサードリンク


アスペルガー症候群って?


アスペルガー症候群について語る前に、前説明として自閉症スペクトラム、自閉症スペクトラムの前に発達障害について軽く説明してみましょう。

発達障害というのは、赤ちゃんが生まれて発達する間の段階で何かしらの原因で発達が阻害され、その影響が成長しても残るという障害です。

主な障害名は
自閉症
アスペルガー症候群
学習障害
注意欠陥多動性障害
脳性麻痺
ダウン症
知的障害

など、他にもいろいろ含まれ割と広い範囲ですよね。

単体で1つの障害を持つこともあるし、複数の障害が複雑に絡み合っている人も多いようです。


さて、この発達障害の中の自閉症・アスペルガー症候群などは自閉症スペクトラムというカテゴリーに入ります。

自閉症スペクトラムとは自閉症の特色を持つ障害を総称したもので、特徴は「社会性」「言語コミュニケーション」「想像力」の発達に問題があるということです。

そのうち、言葉に遅れがあるのが自閉症、言葉は他の子と変わりなくあるのがアスペルガー症候群です。

なぜ、ひとくくりに自閉症スペクトラムというのかというと、自閉症とアスペルガー症候群、また、自閉症スペクトラムに含まれる他の障害との間、それからこの障害群と健常の人の境界線ははっきりとした線引きがなく、とてもなだらかに連続している障害なので、スペクトラム(連続体)という言葉がつけられているみたいです。

アスペルガー症候群は、その中でも割と健常の人の近く。
境界線ははっきりとはなく、個性というか障害とするかの境めで、本人や周りの困り感が強ければ障害、困らずに社会にスムーズに溶け込んでいれば個性という感じの位置づけです。

アスペルガー症候群は「社会性」「言語コミュニケーション」「想像力」の障害。

ただし、言葉はあって、知的にはあまり問題がない。

言葉は普通にしゃべるけど、誰かにコミュニケーション手段として使うのはちょっと苦手なタイプという感じです。


アスペルガー症候群の症状や特徴と原因!子供〜高校生編


海外のアスペルガー症候群の有名人・芸能人


海外ではアスペルガー症候群の有名人で、はっきりと公表している人は誰がいるのでしょうか?

調べてみると、意外に少ない印象です。

素人参加番組から有名人になったスーザン・ボイルは、テレビ出演の当初から障害を公表しています。

同じ発達障害のくくりである、学習障害(多くはディスレクシア)や注意欠陥多動性障害を公表している海外の有名人・芸能人は非常に多いです。

この中にはアスペルガー症候群も併せ持っているのではないかと思えるような海外有名人・芸能人も多々いますね。

さて、誰か分かりますか?

俳優では有名どころも多く、
トム・クルーズ、オーランド・ブルーム、キアヌ・リーブス、キーラ・ナイトレイ、ジェニファー・アニストン、ジム・キャリー、ウィル・スミス

他にも、映画監督のスティーブン・スピルバーグ、バージン航空創始者のリチャード・ブランソン、セレブの代名詞パリス・ヒルトンなどの名が上がります。

海外の発達障害を持つ有名人・芸能人の共通点は、誰もが自分なりの努力と工夫で仕事を開拓してきたということでしょうか。



スポンサードリンク


日本のアスペルガー症候群の有名人・芸能人


さて、日本にはアスペルガーを公表している有名人・芸能人は誰がいるのでしょうか?

記憶に新しいところで、モデルの栗原類さんは、NHKの障害者支援を目的とする番組で注意欠陥多動性障害を公表しましたよね。

大変個性の強い人ですが、日常生活の困り感を聞く限り、やはり少しアスペルガー症候群のような自閉症スペクトラムもお持ちなのかなという印象です。

SEKAI NO OWARIのボーカル深瀬さんも、同じく注意欠陥多動性障害です。

「いま、会いにゆきます」がヒットした小説家の市川拓司さんも、自閉症スペクトラムであることを公表しています。

あと、忘れてならないのは『さかなクン』さん。(個人的には敬意を込めてこう呼ばせていただいています。)

あの頭の上のふぐ型帽子が本体でないかとウワサのさかなクンさんは、はっきりと公表をされているわけではありませんが、「さかなクンのお母さんに学ぶアスペルガーぽい子の子育て方法」という話が、ネット上ではかなりの勢いで拡散されています。

日本では発達障害を含めて、公言されている有名人・芸能人は海外に比べ少ないような気がします。

発達障害の発生率は、国・人種にあまり差はないといわれているので、海外に比べ日本に発達障害をお持ちの方が少ないわけではないと思われます。

やはり、日本という国で暮らすためには、障害の有無はタブーなのでしょうか。


アスペルガー症候群っぽい歴史上の有名人


歴史上の有名人ではいったい誰が?

・・・と、試しに検索してみると、これがもう、海外も日本も関係なく、これでもかと引っかかってきます。

エジソンアインシュタインはもう当たり前。

スティーブ・ジョブスにビル・ゲイツ、モーツアルト、ベートーベン、ゴッホ、レオナル・ド・ダビンチ、ケネディ大統領、ウォルト・ディズニー、織田信長、坂本龍馬・・・・

いやもう、これが本当なら、歴史はアスペルガーが支配してきたと言っても過言ではないような結果に・・・・。

どうも、日本・海外を問わず、突出した天才といわれる有名人・芸能人は、誰もがアスペルガー症候群の嫌疑をかけられるのが常のようですね。


有名人・芸能人はその才能を活かして、すんなり世間に受けいれられているように見えますが、栗原類さんもさかなクンさんも、つまづいたり、いじめを経験されたりしているようです。

よく、アスペルガーの人は空気を読むのがヘタだとか、自分以外の誰かの気持ちを汲むことができないなどと言われます。

でも、好きなものにはとことんのめり込みます。

サバンとか天才肌などと思われていますが、好きなことにのめり込んで突き詰めていくので、自然と誰よりも詳しくなるのかも知れませんね。

そして、日本・海外を問わず、アスペルガー症候群の人は、いろいろなことをその大好きなものを通して学んでいくようです。

さかなクンさんの書いた朝日新聞のコラムは、日本のたくさんの若者に大きな勇気を与えました。

最後にそのコラムを引用させていただきます。


いじめられている君へ
広い海へ出てみよう

東京海洋大客員助教授・さかなクン

 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。
 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。

(朝日新聞2006年12月2日掲載)



スポンサードリンク