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日本の人口の1.5%以上はいるとされるADHD(注意欠陥多動性障害)。

世間でも、もはや珍しくはない障害と認知されているのかもしれません。

そのADHD(注意欠陥多動性障害)の気になる診断テストの内容や基準、治療の必要性などをまとめてみましょう。



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ADHD(注意欠陥多動性障害)の診断テストと基準


ADHD(注意欠陥多動性障害)の自己診断テストは、ネットで数々UPされています。

が、それはあくまで自己指標。

ネットの自己診断テストで高い結果が出ても、疑わしいという段階にすぎません。

実際の医療機関でのADHD(注意欠陥多動性障害)の診断には、必要性に応じて、詳しくいくつかの検査を行います。


ADHD-RS-IV(ADHD評価スケール)

ADHD(注意欠陥多動性障害)の重症度を測るためのADHD-RS-IVと言われるADHDに特化した チェックシートを使ってチェック・評価を行い、症状の重軽を数値化するテストです。

このADHD-RS-IVの手順は、設定された質問に

0点・・・ない。もしくはほとんどない

1点・・・ときどきある

2点・・・しばしばある

3点・・・非常にしばしばある

と、該当する答えにチェックを入れながら点数を加算していき、合計の数値でADHD(注意欠陥多動性障害)の重症度を測るものです。

基準は概ね14〜16点以上がADHD(注意欠陥多動性障害)の目安になりますが、他のテストとの総合評価による診断なので、この基準値で即ADHD(注意欠陥多動性障害)の診断となるわけではないようです。

捉えにくい特性を数値で表すので、定期的に行うと治療や経過による変化も分かりやすいということです。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の有無、程度はこの診断テストで分かりますが、ADHD(注意欠陥多動性障害)は合併症を伴うこともあるので、場合によっては他のテストも行う必要性があります。

なお、このADHD-RS-IV(ADHD評価スケール)は世界共通の診断基準DSM-IV(精神障害の診断と統計マニュアル)を基に、ADHD(注意欠陥多動性障害)の診断のために開発されたものです。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の評価にこの基準となったDSMを用いることもあるようです。


CBCL(子どもの行動チェックリスト)

ADHD(注意欠陥多動性障害)や行為障害、小児うつ病、分離不安障害など、子どもから青年期(18歳未満)の問題行動を広くチェックするテストです。

ADHD-RS-IV(ADHD評価スケール)のように、設問に対しチェックを入れながら加算していく方式です。

設問は100〜120あり、ADHD-RS-IV(ADHD評価スケール)よりも細かいチェックで、

0点・・・当てはまらない

1点・・・やや当てはまる

2点・・・良くあてはまる

と加算していき数値化します。

WISC(知能検査)

WISCは知能指数(IQ)を調べるテストです。

標準といえる基準値は100を平均としてその±15。

85〜115が標準偏差といえる値です。

また、発達障害などでは全体のトータル値ではなく、言語性IQと動作性IQの差が基準となるので、知的障害の有無だけでなく、この差を診断基準として合併症などを検査する必要性があります。

テストは検査官との一対一で、質問応答と簡単な道具を使って行われます。

乳幼児や知的な問題がある場合はビネー式と言われる検査になりますが、ADHDの場合は問題に気づく時期が学齢期以後であることが多く、明らかな合併症がない場合は知的にも大きく問題があることは少ないため、たいていの場合はWISCで調べます。
大人の場合はWAISという知能テストになります。

K-ABC(発達検査)

K-ABCはWISCでは数値化できない主に認知度などを計測する場合に必要性がある発達テストです。

2歳半から11歳までの子どもが対象です。

脳波検査

ADHD(注意欠陥多動性障害)は脳波異常を伴うことがあるので、場合によっては脳波の検査の必要性もあります。



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ADHD(注意欠陥多動性障害)の治療の必要性


ADHD(注意欠陥多動性障害)は、日常生活に大きく支障をきたす障害です。

特徴を知らなければ工夫も難しく、集団生活の乱れや仕事を円滑に進められないなど、家庭や地域生活の中でもトラブルが絶えず、ストレスによる精神疾患などの二次障害も珍しくありません。

しかし、障害特性を理解すれば、社会生活・日常生活の困り感も圧倒的に減ります。

円滑に暮らせることは周囲にとっても望ましい形です。

日常的な生活が困難であればあるほど、適切なサポートと治療を受ける必要性があります。

悩み続け自己診断テストに行き着いた方は、思い切って医療機関に相談して治療に踏み切ってみましょう。

医療機関での治療の流れ

問診


医師に今の困り感と、子どもの頃の生育歴をできるだけ具体的に告げましょう。

治療


障害特性を踏まえ、社会生活を送る上での具体的な工夫を考えます。

主に環境調整を計ること。

それにより、自尊感情を取り戻すこと。

薬による治療


必要があれば症状が軽減する薬が処方されます。

フィードバック


一定期間中の治療による経過・結果を踏まえ、次段階に必要な治療へと進めていきます。

障害自体は治ることはありませんが、少しずつ自信を取り戻し、工夫することを覚え社会生活が円滑に行くようになれば治療が終了することもあります。


まとめ


医療機関で行う診断テスト類は、合併症などを複合的に調べるために複雑ですが、分かりやすいネット上などの自己診断テストはある程度の必要性も有り、無意味なわけではありません。

自分の特性に長く悩んでいる人には医療機関を訪ねるきっかけになりますし、こういうところがあると医師や相談機関に自分の状態を知らせる目安にもなりますから、自己診断テストの結果を自分で良く把握し、できれば記録にとっておいた方がいいでしょう。


大人向けの自己診断テストはこちらからダウンロードできます。
日本イーライリリー株式会社 大人のためのADHD情報サイト



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