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梅雨明け前の7月中旬、不安定な天候が続いています。

30度を超えるような猛烈に暑い日もあれば、雨が降って肌寒いと感じるような日もあって、気温の変化に体がついて行けず夏風邪をひいてしまいそうです。

「夏風邪は長引く」とよく言われますが、夏風邪にはいくつか種類があることを知っていますか?

代表的な夏風邪は、ヘルパンギーナ・手足口病・プール熱などです。

「手足口病やプール熱は聞いたことあるけど、ヘルパンギーナって何?」と、耳慣れないだけに不安に感じる方もいるかもしれませんね。

そこで今回は夏風邪のひとつヘルパンギーナについて、その症状・治療法・潜伏期間などについてまとめてみました。



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ヘルパンギーナってどんな病気?


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風邪というと病名のように思いがちですが、風邪って病気の名前ではないんです。

ご存じでしたか?

風邪とは鼻・のど・肺などの呼吸器系の炎症状態や症状の事で、ウィルスの感染が主な原因です。

風邪の原因となるウィルスは寒くて乾燥した環境を好むウィルスが多いため、寒い冬に風邪をひくことが多いのですが、200種類以上いると言われる風邪の原因ウィルスの中には暑くて湿度が高い環境を好むウィルスもいて、ちょうど今の様な暑くてジメジメした時期に元気に暴れ回るんですね。

ちょっとへそ曲がりなウィルスだと思いませんか?

そして暑さや湿気を好んで暴れ回っているウィルスに感染すると夏風邪をひいてしまうというわけです。

ヘルパンギーナの原因となるウィルスは「エンテロウイルス」と呼ばれるウイルス群に属するウイルスで、抵抗力の弱い乳幼児や小さな子供に多く発症する夏風邪です。


ヘルパンギーナの具体的な症状


・突然の発熱(39〜40度)

・のどの炎症

・口内に白い水疱が出現

・高熱による関節の痛み

・倦怠感

・下痢や嘔吐

・希に熱性痙攣

のどの炎症や水疱が破れた後の浅い潰瘍は強い痛みを伴うため、食べ物はもちろん水分を飲み込むことさえ辛くなります。

食事や水分をとれないと脱水症状を起こすことがありますので、十分な注意が必要です。

発熱は2〜4日ほどで落ち着きます。

熱が下がってくるとのどの炎症や口内の水疱などの症状も落ち着いてきます。


ヘルパンギーナの治療法


風邪は対症療法だけで特別な治療法はないと言われますが、ヘルパンギーナもそのほかの風邪と同様で特別な治療法はありません

具体的な治療法は次の通りです。

・安静に過ごす

・脱水症状にならないよう水分を充分にとる

ヘルパンギーナに限らずほとんどの病気に当てはまることだと思いますが、最善の治療法は安静に過ごし体力と免疫力を回復すること!

つまり治療法は自然治癒です。

そして注意したいのが水分の補給です。

ヘルパンギーナではのどの炎症や口内の水疱が破れた後の潰瘍の痛みで食事や水分補給が困難になる場合があります。

普段私たちは飲み物からはもちろんですが、食事からも多くの水分を摂取しています。

のどの痛みで食事が困難になった場合、食事からの水分を得られなくなり脱水を起こす危険性がありますので、充分注意しましょう。

また嘔吐や下痢の症状があるときも水分の補給には注意が必要です。

吐いてしまうから、下してしまうからと言って食事も水分も絶ってしまっては脱水症状を起こしてしまいます。

少しずつでも水分や食事をとった方が症状の回復が早くなるという報告もあるので、出来る範囲で水分や食事を摂取するようにしましょう。

どうしても水分補給が難しいときは、医療機関で点滴を打って貰うのも治療法のひとつです。


ヘルパンギーナの潜伏期間はどれくらい?


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潜伏期間とは、ウィルスなどの病原体が体内に侵入(感染)してから体に症状が出るまでの期間を言います。

潜伏期間は病原体の種類により様々ですが、ヘルパンギーナの潜伏期間は2〜5日間程度です。

潜伏期間が1日程度、ウィルスに感染するとあっという間に症状がでるインフルエンザと比べると長いと感じるかもしれませんが、病気によっては潜伏期間が数週間、極端に長いものでは数十年もの潜伏期間がある場合もあるので、ヘルパンギーナの潜伏期間は短い方と言えるでしょう。

ヘルパンギーナの潜伏期間中は症状がまだ出ていませんが、他の人へ移る可能性があります

他の人に移る可能性があるのに症状が出ていないため注意のしようがないという点が、潜伏期間の厄介なところですね。


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ヘルパンギーナは大人にも移る?


ヘルパンギーナを発症するのは圧倒的に小さな子供です。

「ヘルパンギーナは子供の病気?大人に移ることはないの?」


残念ながら、大人にも移るのです。

大人は小さな子供に比べて免疫力が強いため、たとえウィルスに感染しても症状が出ないことが多く、感染に気付かないこともあります。

しかし夏バテや寝不足などで免疫力が落ちているときにウィルスが移ると、大人でもヘルパンギーナを発症してしまいます。

はしかや水疱瘡など子供の頃にかかる病気を大人が発症すると重症化するイメージがあると思いますが、ヘルパンギーナも大人が発症すると重症化する傾向があります。


ヘルパンギーナの感染経路は?


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エンテロウィルスが原因となるヘルパンギーナはどのような経路で他の人に移るのでしょうか?

ヘルパンギーナの感染経路は、飛沫感染・接触感染・糞口(ふんこう)感染です。

特に注意したいのが糞口感染です。

夏風邪の原因となるウィルスは暑さと湿気で活性化するため腸内でも増殖し、増殖した腸内のウィルスを完全に排出するまでには1ヶ月はかかると言う説も。。。

発熱やのどの痛みは数日で落ち着くので「治った」と安心してしまうのですが、実は便の中にはしっかりウィルスが残っていて、そこから移るのです。

おしめを交換した後の手洗いが不十分だったりすると、ヘルパンギーナに感染してしまうかもしれません!

20歳以上の大人では、男性より女性の方が罹患率が高いという報告もあり、その原因はこの辺り(赤ちゃんのおしめ交換)にあるのではないかと思います。


まとめ


ジメジメとした時期から小さな子供の間で流行するヘルパンギーナには、特別な治療法も予防接種もありません。

予防策は極々月並みですが、うがい・手洗い・十分な睡眠です。

子供の病気という印象があるヘルパンギーナですが、大人にも移ることはありますし、大人が発症した場合重症化する傾向があります。

潜伏期間は2〜5日間と比較的短いですが、潜伏期間・発症中・回復期と全ての期間において他の人に移る可能性があるというのが厄介なところですね。

特に回復期は発症した本人が元気になっているので忘れてしまいがちですが、排泄物の中にはウィルスがいるので要注意!

特別な治療法がないと言われるヘルパンギーナですが、もしかかってしまったら、やはり早めに受診することをお勧めします。


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